アメリカでの審美歯科治療と日本とでは比べると10年遅れていると思われているようです。それは、歯医者側だけの問題ではなく、患者さん側の歯科治療に支払われる金銭感覚の問題もあるようです。日本の大企業のトップの方々でも、意外とほとんど健康保険でしか治療したことない方も大勢います。自分の歯は、普通であればよく、良質を求めたり、贅沢をしてはいけないという堅実な思考が強かったためのように思います。
しかし、良質な審美歯科治療をアメリカと同等レベルで求めると、同等レベルの金額が必要になってしまいます。
この日本では富裕層レベルと思われる前歯治療にも対応すべく、プログラムを用意することにいたしました。
通常のオールセラミック治療と何が違うのでしょうか?
まず、一流である上にそのセラミスト(技工士)の技術や手間を普通の技工士さんより大幅に時間をかけるのです。一流技工士でもかかる時間が同じであればまだいいのですが、一流料金のうえにかける時間も大幅におおいと金額がまるで違ってしまうのです。実際に、歯科医院が技工士さんにお支払する金額が通常の何倍(ここは伏せておきますが)もかかります。
今回紹介する技工士さんの経歴は、日本で5年、ロサンゼルスで6年勤務の後、8年ロサンゼルスで独立開業された後、この5月に日本の歯科業界を変えるとの意気込みで帰国され、北青山でippin dental laboratoryという技工所を開業された、アメリカで十分一流の仕事をしてきた最上級セラミスト 旗手 勝浩氏にお願いするオールセラミックの歯となります。
セラミック治療は、精密審美歯科として丸の内デンタルオフィスの水準は高いのですが、実際に見える部分はセラミストが製作するので、とても大切な要素となります。そのことから、強力なパートナーとして旗手さんを選びました。
手順の違いについて
通常のオールセラミック治療では仮の歯に差し替え、形を修正し、イメージ確認後、精密な型取りを済ませ、写真を送り、セラミックの歯が出来上がってきます。
アメリカンスタイルでは、日本と同じく、仮の歯を入れ、そこから、写真を参考に、最終セラミックと同等レベルのプロビジョナル精密仮歯を作ります。そこからもう一段修正を加えたプロビジョナル精密仮歯を作り直します。ここで精度をもう一段上げ、自分の歯と見比べてほぼわからないレベルのセラミックを作り上げるのです。この流れだと、技工士も歯科医院側の手間も大幅かかるため、同じジルコニアでできていますとか、e.maxでできていますといっても、金額が大幅に違ってくるのです。逆に言えば、これくらいやらないとびったりのセラミックはできないともいえます。
今までのジルコニアやe.maxの製作は服部さんにお願いしていますが、前歯では15万円ほどで、どんなにかかっても20万円で収まっていましたが、今回の工程でいくと、真ん中の前歯は1本の場合32万円。真ん中の歯2本の場合60万円、真ん中以外の歯では、1本27万円ほどの金額になってしまいます。
アメリカでの前歯の治療費はだいたい1本30万円から50万円とのことで、水準の高い審美歯科治療を実現するには、前歯は、1本30万円はみておかないと満足な治療は望めないと考えていいでしょう。
日本に戻ってきた、旗手氏の先端のオールセラミックをお望みの方は、ご参考にしてください。
詳しい手順や写真は後程アップいたします。
旗手 勝浩氏のラボは、港区北青山、地下鉄表参道駅から徒歩3分くらいですが、静かな立地にあります。
2階の白で統一されたオフィスは、ラボとは思えぬ洗練された空間で、審美歯科医院かな?と思える雰囲気でした。ライカのマイクロスコープが数台あり拡大倍率は35倍までできるそうで、通常の歯科技工所では、10倍のものをよく使用していますが、ここでは、30倍くらいをよく使用するそうです。
ロサンゼルスで長年開業してアメリカンドリームをつかんだはずの旗手氏がどうして日本に帰国して開業したのか?と尋ねると、「日本の歯科業界を変えるため」という大きな野望?のためだそうで、それには、日本の審美歯科中心である表参道での開業がベストだと判断されたそうです。もともと関西人の彼は東京には人脈がある訳ではないので大変だろうと思ってしまいますが、ロサンゼルスでも同じように一から開拓し、上り詰めたのでしょうから、日本でもきっと成功されるように思います。
オールセラミックの写真やサンプルの出来は素晴らしく、さすがこの人本物だなと感じさせてくれました。仮歯も通常であれば、1度で終わるところ、2~3回プロビジョナルのステイン(着色)も最終セラミックと同じレベルで完璧な仕上げを行い、それと同等で長持ちするオールセラミックの製作を行ってくれます。
他の(歯科技工所)オフィスとの決定的違いは、表参道のオフィスには、日本の下請け的な要素はありません。あくまでも、歯科医師とセラミストとオーダーする人が対等であり、洗練されたサービスの中で治療が進むということです。アメリカの富裕層向けの歯科医院や歯科技工所では同じようなサービスが多くあるとのことなので、日本の審美歯科はやはり10年遅れているという意味を感じさせられます。問題は、料金でしょうか?
さすがに高額な治療費となってしまいます。丸の内デンタルでここを使うと、やはり前歯のオールセラミックの歯1本30万円ほどかかってしまいますが、これ位の金額は、アメリカでは当たり前とのこと。30万円~50万円ですとの返事にあぜんとしますが、日本人でこのレベルの審美歯科治療(オールセラミックの歯)を望む方がどれくらいいるのか。どれくらい増えるのか。気になるところです。
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