審美インプラント治療には限界があります。それは、なぜかというと、インプラント治療は歯を失った所にインプラントを埋入していくのですが、抜歯を行うと、歯は歯槽骨の外側に生えているため、唇側の骨が痩せてしまうのです。
(右の写真の光っている右上中切歯の歯がインプラントによる歯となりますが、隣の中切歯と見比べてほぼわからないレベルで技工士さんが作ってくれています。審美性という点では隣の歯に限りなく近いという点で、歯肉の下がりがほぼみられないことや歯肉の形状などでは満足いくレベルかもしれません。しかし、歯並びであったり、歯軸であったり、歯の色が濃く横縞があったりと気にするともっと気になってしまいます。どこまで求めるかで、費用やかかる時間は大幅にかわってしまいます。)
またインプラントは、インプラント周囲に最低1ミリの骨が必要となるため、骨の真ん中よりに埋入していく必要があり、立ち上がりの位置が本来の歯の位置と違っているのです。おのずと人工骨を併用して手術を行うことも多くなるのですが、それでも、天然歯と全く同じという状態にはなりません。あくまでも疑似歯であることはかわりがないのです。
しかし、歯を失ってしまった場合は、どこまで天然歯に近づけられるかと考えた場合は、インプラントは第一選択枝でありますし、限界に挑んでいくしかない芸術作品のようなものなのです。
先日3DプリンターでCTのダイコムデータから、3次元模型をおこし、欠損した部位を3Dプリンターを使い、リン酸カルシウムを3次元的につくる試みが行われていましたが、これが実用化されると、唇側の骨吸収した部分にピッタリ合う、シェルのような人工骨片をつくり、それを移植できるようになるとかなり解決できそうです。
粘膜も培養できるようになると、足りない部分の粘膜をあらかじめ作っておくことで、移植可能となるでしょう。
それでも、歯間乳頭などは、天然歯と同じにはできないため、全く同じにはできません。
ヒアルロン酸はインプラント治療にどのように活用できるのでしょうか?
インプラント治療では、骨に穴をあけ、チタンの金属を埋め込む治療なので、埋め込む前の骨の状態をよくすることは、重要な要素のひとつです。
歯を抜くと、抜いた歯の穴は、骨で埋まりますが、薄い部分は、吸収して無くなってしまいます。歯は顎骨の外側よりに生えているので、外側の骨が痩せてしまいます。骨が吸収してしまった後、骨造成は、非常に大変なので、なるべく、骨吸収を最小限に抑える必要があるのです。
ヒアルロン酸には、創傷治癒の促進を助け、患部の迅速な保護が可能となるので、自然に任せた治癒より有利なことは確かです。抜歯窩にコラーゲンのスポンジを入れた後、ヒアルロン酸の注入により、垂直的、水平的骨吸収の緩和。頬側歯槽骨の吸収の緩和が期待できます。
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