健康保険での小臼歯や大臼歯での治療は主に、銀合金を使用します。当然銀色に見えます。以前は、日本でも、銀歯は気にならないもしくは気にしなくていいという空気がありましたが、歯科医療の成熟化に伴い、ホワイトニングや審美歯科という概念が徐々に浸透するにつれ、ホワイトニングや審美歯科治療として白い詰め物やセラミック治療を行う人が周りに増えるようになると、話題にも上るようになり、自分の歯に銀がかぶっているや詰め物があるという事実を認識しはじめると、笑った時に見えるのではという意識が芽生え、気になるようになってきている感じがします。10年前は、金(ゴールド)での治療の希望もありましたが、いつの間にか、金は嫌だから、白いセラミックにしたいという人が圧倒的に増えました。
審美歯科治療において、保険は銀歯。セラミックは健康保険外という概念は正しいと思います。健康保険にはセラミック治療は存在しない訳ですから。
銀とセラミックでは、どちらが身体にいいのでしょうか?それはセラミックでしょう。銀合金は、イオン化して溶け出しますが、セラミックは安定しているので、溶け出すという要素を考えなくて済みます。金属アレルギーという言葉はあっても、セラミックアレルギーという言葉はありません。
身体にいいものを選ぶことができるということは、豊かな社会であることの証のようにも思えますが、審美歯科治療においてセラミックには革命が起きてきています。それは強度です。セラミックはガラスのようなものですが、強化ガラスが使われるようになってきたというイメージです。車にも紫外線カットや赤外線カットガラスとか、マンションのベランダの手すりにも強化ガラスが使われていたりします。ものが飛んできても大丈夫なのかなとか思いますが、業者さんいわく大丈夫だそうです。
奥歯では毎日上と下の歯が咬み合わさりますが、従来のセラミックなら欠けてしまっていたものが、強度が増したおかげで、欠けにくくなったことで使用できる範囲が大幅に広がったということがあります。
接着材もより進化したおかげで、しっかりくっつくようにもなりました。
健康保険の料金体系は20~30年前からほとんど変わらず、料金は据え置かれているため、健康保険を中心とした一般歯科医院では、材料が進化しても、進化した材料は高額となっているため、持ち出しになる傾向があり、どうしても安価な材料を選択する心理になってしまい、健康保険での治療と審美歯科での治療での治療の精度にも差がでてくるようになっていると思われます。
審美歯科治療では、主に拡大鏡を使用し診療を行いますが、健康保険では、拡大鏡を使用し精度を上げても料金の加算はありません。型を取る場合も審美歯科では一般的にシリコン印象材ですが、健康保険では寒天+アルジネートと呼ばれるものを使用します。固まるまでの時間もシリコン6分、寒天+アルジネート3分と半分で済み、時間効率も違います。技工士さんも若手が健康保険を担当し、仕事ができるようになると、自費治療の技工物に移行していくのも仕方ないことのように思います。
技工士さんも、健康保険では、若手な上に肉眼。審美補綴は10倍のマイクロスコープを使用するなど、患者さんの目に見えないところでひとつひとつの工程に差がついてしまうという事実があり、今出来うる理想の治療が保険と保険外でどちらができるかといわれれば、保険外となってしまいますし、その差は、健康保険での料金体系の大幅な変更がない限り縮まらないように思いますが、審美歯科治療では、治療費の負担は大きく誰にでもできる訳ではありません。
日本人の歯科医療の底上げが実現するといいのですが、審美歯科治療は、命に係わるものではなく、健康保険財政は命に係わる項目の優先順位を上げ、充実させる方が、当然よいでしょう。
高価な服やバック・車などより身体の一部であり毎日使用し続ける歯の優先順位を上げて、貴方にとって理想的な審美歯科治療を受けていただくことをお勧めします。
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