丸の内デンタルで主に使用する歯の詰め物は、e.maxという強化ガラス系のセラミックです。以前は、ハイブリッドセラミックに強化繊維を入れたものもよく使用していましたが、やはり、割れにくくていいのですが、硬さが歯よりやや柔らかく、変色や、汚れの付きにくさでe.maxは優れています。
接着の工程は以下のように行います
歯面清掃
とても重要視しています。仮封すると、デンタルフロスは通らないし、歯磨きも疎かになりがちなため、プラークが付きやすい環境となっているので、そのまま接着操作に入ると、プラークごと封入してしまうため、辺縁漏えいしやすくセラミックインレーの周囲に黒い線が出やすくなってしまいます。
唾液で汚染された表面を酸処理
技工物が届くまで、仮封しますが、辺縁は唾液で汚染されています。酸処理することで、歯質の新鮮面を露出させ、接着剤の本来の力を発揮できる環境を整えていきます。
インレーにプライマー処理
e.maxはイボクラビバデント社の商品であるため、接着剤もイボクラの物を使用します。e.maxはニケイ酸リチウムガラスセラミックなため、ガラス系(従来型セラミック系)の接着方法に準じます。モノボンドプラスというプライマーを使用し、プライマー処理を1分位行いますが、ジルコニアや金属の場合もプライマーはあります。
歯面にプライマー処理
歯面と接着剤がしっかりくっつくようにプライマー処理を行います。この1~4の工程は、目に見えない要素で直後には差がわからない要素でもあります。たまたまうまくいく場合もありますが、患者さんからすると2度はないので、確実性が必要です。
防湿
お口の中は唾液に満たされ、息も湿度が高く、接着剤を使用する環境としては最悪な環境にあります。前歯などは口の外に近く、簡易防湿でも問題ありませんが、奥歯で唾液が多い場合などは、ラバーやズーによる防湿が必要となります。当医院ではズーと呼ばれる吸引排唾管をしようすることが多いですが、防湿操作もひと手間です。
浸出液チェック
浸出液とは、歯と歯茎の間からでてくる透明な液ですが、歯ぐきに近いところに継ぎ目があると浸出液の影響を受けます。大まかな防湿では完璧ではないのです。炎症が強い場合は、浸出液の量も増えてしまうため、歯肉炎をあらかじめコントロールした上で治療を行うことが重要ですが、直前に気になる場合はボスミンなどを使用します。
根管内用のミキシングチップを使用
接着剤はオートミックスタイプで練ムラは心配ありませんが、インレーの辺縁すみずみまで接着剤をつけるため、先の細いチップを使用し接着剤をインレーにつけていきます。
拡大鏡を使用しながら接着
これらの操作は拡大鏡(ルーペ)3倍を使用しながら行います。8倍のものでは、目線の移動が多すぎて逆にヒューマンエラーがおきやすくなってしまいます。先の細いミキシングチップから接着剤が行き渡るよう慎重に確認しながらセットします。
LED光照射
セメントは、デュアルキュアタイプなので、6分時間が経てば、固まります。しかし、オーバーするセメントをコントロールするため、光をあてて必要な所が先に固まるよう誘導します。
セメントアップ
余剰セメントを除く行為もかなり神経を使います。ここでは、8倍のルーペを使用し丁寧にセメントをとっていきます。後から取れない訳ではありませんが、残ると歯肉炎にもなってしまい、なるべく時間をかけてセメント除去を行っていきます。
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