現状審美性では、ジルコニアより、e.maxのほうが透明性が高く審美性では上です。
ジルコニアの色はまだまだで、そのまま比べるとジルコニアは前歯に使用するには難しいです。ジルコニアのほうが名前がイメージしやすく普及しているため、ジルコニアのほうがいいと考えがちです。
どうして、ジルコニアがオールセラミックとして美しいというイメージになっているかというと、ジルコニアにセラミックが焼付けることができるため、メタルボンドと比べ、オールセラミック=ジルコニアになってしまっているような気がします。
e.maxもセラミックが焼付けることができるので、焼付けられるという意味では、ジルコニアとは互角でしょうか。ただ、ジルコニアの場合は、セラミックを大量盛り付けなので技工士の技量を生かせますがe.maxでは唇側3分の1を削り取り、ポーセレンを盛るので、自由度はジルコニアの方が上です。
土台の色が変色している場合や金属の場合には、ジルコニアはオペーカーの役割をするため、審美性は、e.maxより高くなります。e.maxは透明度が高いセラミック素材ですが、天然歯が全て透明度が高い訳ではなく、白濁して透ける要素が少ない場合にも、ジルコニアの方が向いているように思います。
e.maxの場合には、盛り付ける量が少なくエナメル色やトランスルーセントの透明色を盛り付ける必要があるケースに向いているといえるのではないでしょうか。天然歯が綺麗な場合は、e.maxで合わせると非常に合いますが、ジルコニアで上顎前歯4本とかまとめて治療を行う場合は、目立たないと思います。
強度の面で考えると、ジルコニアはシェル状にした場合は、咬合する部分はポーセレンなので欠けやすくなります。そのためポーセレンの4倍の硬さのe.max有利です。セラミック部分の強度は100Mpaレベルで欠けやすいからです。
咬み合わさる部分はe.max本体で咬み合わさるように作るのがベストです。臼歯部に至っては、断然e.maxのほうが有利です。本体の審美性が高いためそのまま、使用可能だからです。ジルコニアは上顎などの見えない部分であれば、本体使用は可能でしょう。
ポーセレン盛りでは、歯ぎしりする方は欠けやすいので、e.maxを選択します。見た目の細かい部分気にならないという方では、ジルコニア本体でも可能でしょう。日本の健康保険では銀歯な訳ですから、白いというだけでも、歯の色に近いと考えることはできます。
ただ、2013年にジルコニアが進化しカラーリングできるパウダーが発売されているので、差が縮まる可能性もあります。
e.maxの欠点として、強度が不足しているためロングスパンブリッジができないことです。単冠や2本の連結冠や小臼歯サイズの3本ブリッジが限界なのです。ただ、最近では、インプラント治療の普及により、長いブリッジは減ってきていますが。
そうは言っても、歯ぎしりがひどい人の場合はe.max400Mpaに対しジルコニアは1000Mpaと硬さでは2倍以上硬いので、e.maxで割れる可能性が高い場合は、ジルコニアも選択枝となります。
今までオールセラミックは割れるから、貴方は金属の被せ物じゃないと駄目ですよとは、言われない時代になってきたことは、あきらめていたひとには朗報でしょう。ナイトガードをつける方法もありますが、セラミックの歯を守るためにナイトガードをつけるとなると、本末転倒な気がしてなりません。
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