イボクラのIPS e.maxは、現在の治療では、オールセラミッククラウンやインレーなどの治療において最良の素材であると感じています。e.maxとは別ですが、イボクラは、この20年近く、IPS Empress(160Mpa曲げ強度)を世に送り出し、審美歯科治療に使用されてきましたが、強度的には、もうひといきといったところです。それでも4000万以上の修復物がつくられてきたそうです。
2004年に新しくプレス用IPS Empress Estheticセラミックが開発され、2006年にIPS Empress CADがCAD/CAM用として開発しています。
Empressよりe.maxを使用していますが、2009年にイボクラ(ivoclar vivadent)は、IPS Empress Direct エンプレスダイレクトを発表しました。これは、直接埋める素材で、セラミックの審美性とコンポジットの手軽さを併せ持つことと、エンプレスで作ったセラミッククラウンと隣の歯で修復治療を行った時に、質感の近い治療が実現されるということになります。
イボクラの製品をオールセラミックとして使用しているので、なるべく同系色のものが合わせやすいのは当然のことでしょうか。丸の内デンタルオフィスでは、こちらのエンプレスダイレクトも用意しています。
最近ではこれにプラスしてダイレクトフロー「Art」が加わり、歯の先端部の透明感の再現がしやすくなりました。エンプレスダイレクトは、長期に渡り、IPSエンプレスのような艶もある程度持続し、従来型コンポジットより高い審美性が得られます。
また、エンプレスダイレクトでは、象牙質のシェードガイドもあり、エナメル質だけのシェードガイドより正確な色選択が可能となります。
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