歯科用ルーペを使用している写真を使う歯科医院も多くなってきていますが、一般的に出回っているのは、拡大倍率2.5倍から3倍のものが大半となります。3倍はちょうど観劇などで使用するオペラグラスの拡大率に近いイメージです。
どうしてもつけていなくても見えるといえば見えるし、3倍だと、つけるのが面倒という先生が多いのも現実です。健康保険診療では、1日20人以上診察を行い、1人当たり20分程度アイドリングタイムが少ないとはいえ、ルーペの3倍程度の見えているレベルの精度の治療を行おうとすると、20分が30分と伸びてしまい、必要な予約数がこなせなくなりますし、処置精度が問われない健康保険診療では、自己満足という位置づけになってしまいます。
さて、3倍と8倍では、どのように違うのでしょうか?
まず8倍の拡大鏡を販売しているのはサージテルという会社のみになってしまうという現実があります。独占企業なのです。どうして他のメーカーが追随しないのかと思ってしまいますが、サージテルしかありません。
8倍はまさに双眼鏡といった見え方をします。視界に入ってくるのは歯3本分のみです。3倍では歯列全部14本が見えているので、まるで違います。焦点深度(8倍数ミリ、3倍3~4センチ)も全く違い、操るには慣れが必要で、治療で使いこなすのは大変です。
機具を口に入れるだけの操作でも焦点が合わないのですから。
しかし、マイクロスコープと比べるとアイドリングタイムは全然違います。
マイクロスコープでは、見える方向と手を動かす方向がまるで違うため、慣れるにもより時間がかかりますが、位置決めをしたり、患者さんが頭を動かしたりするだけで、位置決めが必要になるのです。
また、マイクロスコープは直視できるエリアが少なく、前歯はよく見えますが、奥歯は鏡を使用しないと上手に見ることができません。鏡の位置によっても、位置決めが必要となり、根管治療のような治療には非常に向いていますが、保存治療や補綴治療では、拡大鏡のほうが向いていると思います。
両方使用していてそのように感じています。
インプラント手術などの場合は8倍は不向きです。軸方向がわからなくなってしまうからです。拡大鏡にも焦点の位置が35センチも位置で見えるものが一般的ですが、遠い場合42センチという設定のものもあります。遠くになると同じ3倍拡大でも実際には小さく見えます。インプラント手術でも、骨とドリルの位置を大きくみたい場合や、切開線や縫合などの場合は大きいといいなと感じることも多く、3倍のルーペを使って手術することがおおいです。
その他に、照明という問題があります。レンズが数枚使われると、暗く見えてしまうからです。3倍のものと、8倍のものではまるで違います。暗いのです。丸の内デンタルでは、無影灯がダブルになっており、拡大鏡の照明と両方しようすることで視野を確保しています。
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